ペン回しの歴史、その他

ペン回しは約30年ほど前に学校や塾などの若い人達のあいだで始まったのではないかといわれています。そして約20年ほど前からは、テレビなどのマスコミで話題になり全国に広まっていったようです。インターネットが普及しだした約10年前からは愛好家達がつぎつぎとペン回しに関したウェブサイトをつくり、BBS上で情報交換や交流を深め新しい愛好者を増やしてきました。現在ではオンライン上で競技会も開かれているそうです。
ペン回しに使われるペンは回しやすくするために、買ってきたまま使わず何本かのペンをばらし独自に組み合わせて使うことがあります。カスタムペン(改造ペン)と呼ばれます。回転数を競うような場合は長さが20センチ以内と規定されることが多いようです。
ペン回しは英語でペン・スピニング(Pen Spinning)、ペン回しをする人をペン・スピナー(Pen Spinner)といいます。

ペン回しの遊び方と種類

ペン回しの基本的な遊び方は技のレパートリーを増やし、だんだんと難しい技に挑戦し、達成することで自分の実力をはかるというものです。以前はやった遊び方としては、「一つの技を時間内に何回回せるか」とか「いつまで回せられるか」というのを競い合うものがありましたが、今ではあまり行われていないようです。そして現在の主流の、ペン回しの技を複数組み合わせたフリースタイルです。
ペン回しの代表的な技の種類にはノーマル、ソニック、ガンマンといったものがあります。特殊なものとしてコブラ、パームスピン、エアリアルなどがあります。これらの技を組み合わせた合体技、発展形もカウントしたら無数に存在するいっても良いと思います。混乱を避けるため、それぞれのペン回しの技に指番号や回転数などを付けて分かりやすく系統立てて名前を表現する試みもなされています。
"ペン回し教室" で検索するとweb上には分かりやすい説明、動画などでやり方やコツを教えてくれる良質なサイトが数多くありますが、実際にインストラクターが手取り足取り教えるような初心者向けのペン回し教室のようなものは今のところ存在しないようです。

ペン回しの現在と今後の可能性

現在のペン回しの主流はフリースタイルです。フリースタイルは、いくつかのペン回しの技を組み合わせた"魅せる"パフォーマンスで、主に海外で楽しまれていました。2004年以降、日本でもwebでフリースタイルを紹介サイトが人気を集めたり、韓国のペン回し愛好家の動画が公開されたりして、日本でもフリースタイルが広まりました。また最近では「日本ペン回し協会」という、ペン回しの普及・啓蒙活動を行うための団体も設立されました。
学生達の間で生まれ? 数少ない愛好家達によって伝え育まれてきたペン回しですが、ペン回しは指先の繊細な運動感覚、バランス感覚を養うのに好適な遊びではないかとも考えられ、健康管理に気をつかう年長者の間にも興味を持つ方々が増えつつあるようです。各地の公民館、カルチャーセンター、イベントなどで、若きペンスピナー達が、年配の方々や一般の人達向けに、"ペン回し講座"を開いているところを想像すると、楽しい気分になります。かつては「浪人回し」などとも呼ばれ、どちらかといえば良い印象を持たれることのなかったペン回しですが、イメージを一新してもっと広まっていけば素晴らしいと思っています。

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